からだのケアはつづく
PR

「クリスマスの朝」と「パンプキンパイ」の香りって?

つづ子
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちはつづ子です。

「クリスマスの朝」の香りって言われたら、あなたはどんな香りを思い浮かべますか。

本日は「”Christmas Morning” (クリスマスの朝)」と「”Pumpkin Pie” (パンプキンパイ)」というユニークな名前のブレンド精油を購入してみた感想をお伝えしたいと思います。

REVIVEのブレンド精油を買ってみた

今回はアメリカのReviveという精油会社さんのブレンド精油を購入してみました。

ブレンド精油とは単一の植物の精油を2種類以上調合したもので、調合の種類や割合で無数のブレンドを作ることができ、各会社の特色を出しやすい分野でもあります。

Reviveは品質の高い精油と良心的な価格に定評のある精油会社さんで、アメリカのテキサスを拠点として、製造から販売まで行っています。精油各ロットの第三者機関によるテスト(GC/MSなど20種類を実施)を実施、結果を公開しています。

Reviveはいつか買ってみたいなと思っていたので、たまたまサイトを見たとき、BLACK FRIDAYセールが行われているのを見て、思わず購入しちゃいました!

送料はUSとCANADAは送料無料です。日本にも5$の送料、購入金額$75 USD以上で無料で配送してくれます(2024年12月現在)(詳しくは、REVIVE F&Qの”Do you ship internationally?”を参照ください)。

支払い手続き後、10日ほどで届きました。クリスマス仕様の赤い箱で届きました。箱からもすでにいい香りがほのかにします。

それでは、「クリスマスの朝」と「パンプキンパイ」のブレンド精油を選んだ経緯と、ブレンド精油の内容、そして実際に香りを体験した感想をお届けしたいと思います。

”Christmas Morning”(クリスマスの朝)の香り

今回、クリスマスをテーマにしたブレンド精油を試したことがなかった私は、1つは試してみようと決めました。

Reviveの商品サイトで”Christmas”で検索してみると、”Christmas Magic”、”Christmas Tree”や”Christmas Joy”などChristmasとついたブレンド精油がたくさんあります。ネーミングも素敵で、ブレンド精油の名前を見ているだけでワクワクします。

どれも気になりましたが、今回は定番商品の”Christmas Morning”(クリスマスの朝)を選びました。「クリスマスの朝」ってどんな香りなんだろうと、アメリカのクリスマスを思い出しながら注文しました。

調合されている精油は、ナツメグ、オレンジ、クローブ、シナモンバーク、ピメント、ベイ、シベリアンファー、バニラ果実エキスだそうです。後半になると、聞いたことのない精油が並んでいました。

調合されている精油を見て、「木の香りが少しするのかな、スパイスが多く入っていて、冬の風邪の季節に良さそう・・・」と思いました。

Christmas Morningで調合されている精油:

”REVIVE Christmas Morning is a proprietary blend of

Nutmeg, Orange, Clove, Cinnamon Bark, Pimento, Bay, Siberian Fir Essential Oils and Vanilla fruit extract.

Reviveの商品ページ>Christmas Morning

深掘り
各精油の特徴を簡単に調べました。気になる人は読んでくださいね。

ナツメグ(Nutmeg):ナツメグ(ニクズク:肉豆蒄)の種子から蒸留法で抽出された精油。スパイシーでシャープな香りや、バニラに似た甘み、温かみのある香り

オレンジ(Orange):ミカン科の果実であるオレンジから抽出した精油。オレンジスイート精油は、甘くフレッシュな香り。(瓶の学名記載:Citrus aurantium duloisからスウィートオレンジ)

クローブ(Clove):クローブ(チョウジ:丁字)の木の花蕾(つぼみ)から水蒸気蒸留法で抽出した精油。スパイシーで甘い香り

シナモン(Cinnamon Bark):スパイスとして知られるシナモンの樹皮から水蒸気蒸留法で抽出された精油。スパイシーでウッディな香りで、温かみも感じられる

ピメントベリー(Pimento Berry):フトモモ科の常緑樹であるピメントベリー(Pimenta officinalis)の果実から水蒸気蒸留法で抽出された精油。ブラックペッパー、クローブ、シナモン、ナツメグなどの4大スパイスの風味を兼ね備えていることから「オールスパイス」とも呼ばれ、エキゾチックでスパイシーな香り

ベイ(Bay):月桂樹の葉から水蒸気蒸留法で抽出した精油で、スパイシーでウッディな香り

シベリアンファー(Siberian Fir):ロシアやカナダに自生する針葉樹であるシベリアンファー(Abies sibirica)の枝葉から水蒸気蒸留法で抽出された精油。フレッシュでウッディーでさわやかな香り

バニラ果実エキス(Vanilla fruit extract):ラン科バニラ属の植物であるバニラの果実を乾燥させてエキスを抽出したもの。甘い香り。

届いた”Christmas Morning”を撮影してみました。

ワクワクしながら、香りをかいでみると、第一印象は「強い香り」です(語彙が乏しくてすみません)。ナツメグとクローブがガツンと香ります。そのあとにほのかにオレンジやバニラの甘い香り、シナモンなどのスパイス系の香りが感じられます。

「朝(morning)」とついているので、勝手に清々しい針葉樹の香りとほのかなスパイスを想像していたため、予想外の香りでした。

ディフューザーで香らせてみましたが、クローブの香りが私にはどうも強く感じます。比較的スパイスの香りが好きなため、好きになる自信があったのですが・・・。私にとっては「朝」というより、輸入雑貨屋さんに入ったときの強い香りでした。

Reviveサイトのこの商品レビューには、「まさにクリスマスの朝の香り。ツリーの下にプレゼントが置いてあるの風景を思い出すわ」「そうそうこれよ!小さい時、クリスマスの朝に早く起きてママを見ると、キッチンで忙しく料理してスパイシーで甘い香りが漂ってくるの!」など興奮気味のコメントが多数見られます。アメリカの方にとっては、まさに「懐かしい香り」のようです。

私のような1、2回のアメリカのクリスマス経験ではその域に到達するのは難しかったようです。

Reviveのサイトを見ると、他にも”Rudolph”や”Holiday Heaven”などまだまだクリスマスシーズンのブレンド精油がありました。日本ではどちらかというと、12月になったらやっとクリスマスを意識しだしますが、アメリカではきっとハローウィンが終わったら、クリスマスシーズンに移行し、ほぼ12月末までこれらのクリスマスブレンド精油が使われるので、一定の需要があるのでしょう。

次の機会があったら、他のクリスマスのブレンド精油も試してみたいと思います!

”Pumpkin Pie”(パンプキンパイ)の香り

Reviveの名前を知ってから、気になっていたのがこの”Pumpkin Pie”のブレンド精油です。

アメリカでパンプキンパイを食べて、すっかり好きになった私です。シナモンが効いたかぼちゃのプティングとパイ生地、それにホイップクリームをつけて食べるのなんて最高です。

調合されている精油は、クローブ、カルダモン、カッシア、ナツメグ、バニラ果実エキスだそうです。

“Christmas Morning”と同じく、バニラ果実エキスが使われていますね。甘い香りを加えるために使われていると想像しますので、”Pumpkin Pie”にはより多く入ってそうですね。

こちらが”Pumpkin Pie”の写真です。

嗅いでみると、たしかに甘いかぼちゃの香りがします。ただ想像していたパンプキンパイの香りよりスパイスが強く、特に私にはクローブの香りが強く感じられました。

加えて、甘い食べ物のの香りを精油でかぐというめずらしい体験に慣れていない自分もいます。「デザート食べたいときに代わりに香らせてみると、食べないで済むかしら」と使うシーンを考えてみたりしていました。

Pumpkin Pieで調合されている精油:

”REVIVE Pumpkin Pie is a proprietary blend of Eugenia caryophyllata (Clove) Bud Oil, Elettaria cardamomum (Cardamom) Seed Oil, Cinnamomum cassia (Cassia) Bark Oil, Myristica fragrans (Nutmeg) Kernel Oil, Vanilla planifolia (Vanilla) Fruit Extract.”
Reviveの商品ページ>Pumpkin Pie

深掘り
各精油の特徴を簡単に調べました。”christmas mornig”ブレンドで紹介した精油は省略しています。気になる人は読んでくださいね。

カルダモン (Cardamom):ショウガ科の植物であるカルダモンの種子から水蒸気蒸留法で抽出した精油。スパイシーさの中にレモンのような爽やかさがあり、樹脂のような温かみと晴れやかな酸味を併せもった豊かな香り。

カッシア(Cassia):別名シナモンカッシア(Cinnamomum cassia)。シナモンの近縁種であるカシア樹皮から抽出したエッセンシャルオイル(精油)。スパイシーで甘い香り。

上記の成分表ですが、今回学名も併記されています。括弧内のCloveなどが一般的に俗称です。
クローブ(Clove)の学名が”Eugenia caryophyllata”と記載されている点について、IFPA資格取得時のテキストで”syzygium aromaticum“の学名を習ったので、気になってしまい調べてみました。結果、同意語として扱われているようです※1

子どもたちの感想、、(不評)

さて、最終的に我が家でこの精油たちがどうなったかというと・・・、お蔵入りになりました(涙)

理由は子どもたちに不評だったんです。

うさ子
うさ子

「パンプキンパイ」はまあ大丈夫。でも、もっと甘い香りがいい!「クリスマスの朝」はちょっと香りがきつい、、、

ねこ美
ねこ美

どっちもいや!へんなにおい!

香りをなぜ心地よく感じるかについては別記事(あなたが「アロマ」を好きな理由)でも書かせてもらっていますが、今回は子どもたちに「嫌いな香り」と認識されてしまいました。

人がその香りを「嫌い」と判断するメカニズムはまだ解明されていないですが、2人が「嫌い」と感じた理由に近そうな2つピックアップしました。

  1. 香りが嫌な記憶と結びついて、ネガティブな感情を起こした
  2. 嗅ぎ慣れない香りのため、本能的にネガティブに反応した※2

どちらかというと今回は後者の②の理由が大きいかなと考えています。

フランスの研究で、妊娠中のお母さんにアニスの香りつきの食事を食べさせた群と食べさせなかった群にわけると、アニスの香りの群のお母さんから生まれたきた赤ちゃんはアニスの香りを嫌がらない、逆にアニスなしのお母さんからの赤ちゃんはアニスの香りを嫌がるという研究※3があるそうです。嗅覚神経系は、なんと妊娠3ヶ月くらいで完成するので、お腹のなかにいるときからお母さんの食事の香りを感じて記憶しているそうなんです。びっくりですね!!

クローブは我が家で普段使わないスパイスです。2人がお腹にいる時も多くは摂取してないでしょうから、2人にとっては「嗅ぎ慣れない」=「避けるべき嫌いな香り」と認識されてしまったのかもしれません。

そして、私も馴染みのないクローブの香りを、馴染のある人に比べてより強いと感じてしまっている可能性があるかもしれません。

ちなみに、クローブアメリカではホリデーシーズンに欠かせないホットアップルサイダー、クラフトコーラなどの香りづけにも使用されているそうです。インドではカレースパイスやチャイのスパイスとして定番だそうです

長女うさ子はチャイは好きなので、若干クローブの香りに慣れており、次女ねこ美より拒否反応が少なかった可能性があります。

ブレンド精油は、他の単一の精油を加えて香りをアレンジすることもできます。自分の作りたい香りにちょうど合えば、単一の精油同士を何種類も調合するよりも簡便です。しかし、今回は次女の拒否反応に断念しました。

気になったCinnamonシナモン

さて、少し気になったのが、”Christmas morning”にはCinnamon Bark”Pumpkin Pie”にはCassia精油が入っていることです。Cinnamon Barkはシナモンの樹皮、Cassiaもシナモンの近縁種であるカシア樹皮です。

IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)のテキストで、Cinnammon Barkは「皮膚刺激が強く、アロマセラピーでは通常使用されない」と習いました(Cassiaも近縁種で同じ樹皮の抽出部位のため、同様の注意が必要)。

ブレンド精油”Christmas morning”の注意書きを見てみました(以下は私の和訳になります)。

ブレンド精油 Christmas Morning

使い方(”DIRECTION FOR USE”)
ディフューザーに3〜4滴入れ、香らせる/1〜2滴の局所的使用(敏感肌の人はキャリアオイルで希釈)

安全性(”SAFTEY”)
子どもに安全/皮膚刺激の可能性あり/妊娠中・授乳中、加療中の人はかかりつけの医師に確認すること

Reviveの商品ページ>Christmas Morning

皮膚刺激の可能性ありの記載はありますが、キャリアオイルでの希釈は「敏感肌の人は」と限定して書いてます。「子どもに安全」とも書いています。この注意書きを見る限り、”Christmas morning”は比較的安全なブレンド精油として紹介されています。

比較のために、単一の精油である”Cinnamon Bark”の注意書きを調べてみました。

単一精油 Cinnamon Bark

使い方(”DIRECTION FOR USE”)
ディフューザーに3〜4滴入れ、香らせる/1〜2滴の局所的使用(キャリアオイルで希釈)/veggieカプセルで飲用

安全性(”SAFTEY”)
子どもに安全ではない/妊娠中・授乳中、加療中の人はかかりつけの医師に確認すること/皮膚への使用時には十分な注意が必要0.07%以下で希釈すること

Reviveの商品ページ>Cinnamon Bark

こちらはトーンが変わって、「子どもに安全ではない」とはっきり書かれています。また、皮膚への使用の注意喚起をしており、キャリアオイルでの希釈率も「0.07%以下」と明記されています。

以上より、”Christmas morning”は、「他の何種類もの精油との調合により、Cinnamon Barkが希釈されており、Cinnamon Bark単一の時よりも低リスクと評価されている」と推測します。

でも、私であれば今回購入したブレンド精油は、子どもの肌には使わないと思います。自分の肌であれば1、2回試してみるかもしれません。

理由はブレンド精油はその希釈率が不明なことが多く確信がもてないこと、またCinnamon Bark低濃度(濃度不明)でも頻回使用で皮膚発赤を起こした事例を目にしたからです※4。精油の安全性の第一人者であるRobert Tisserandさんは0.07%以下の希釈を推奨しています※4

おそらく”Christmas morning”は注意書きを守れば、安全に使えると思います。しかし、自分の子どもの肌ににあえて使うかというと答えはNoとなります。安全に使える他の精油がたくさんありますし、不安が残る中であえて使わないと思います。

調べていく過程で分かったのですが、精油会社としてReviveさんの注意喚起はとても良心的で、0.07%以下を表示していることかから安全性に高い意識を持っていることが分かりました。精油会社さんの中には注意喚起記載のない会社もあれば、「希釈」とだけ書いた会社もあります。

なお、Cinnamon Barkのところに、「veggieカプセルで飲用」等、経口摂取の記載がありますが、経口摂取についてはIFPAでは推奨していません

ここでは肌に使う際の安全性に限定してお話しましたが、”Christmas morning”のページには他に楽しい使い方が紹介してありましたので、次にご紹介しますね。

ホリデーブレンド精油の楽しい使い方

“Christmas morning”も”Pumpkin Pie”もホリデーシーズンのブレンド精油です。楽しい使い方がReviveの”Christmas morning”の商品ページに載ってましたので、紹介します。

  • クリスマスツリーやリースに垂らして、香りを楽しむ
  • クリスマスプレゼントの包装に垂らして、香りも送る
  • 洋服、コートやスカーフに垂らして、香りをまとう

ツリーから香りがしてきたり、もらったプレゼントからなんだか懐かしい香りがするなんて、素敵ですね。

衣服への使用はシミになる可能性もあるので、洗濯しづらい生地や大切な衣服は避けたほうがいいかもしれません。他の方法で試してみるのもありです。例えば、ブレンド精油を垂らした布を小袋に入れて、衣服の近くに置いておくなんてのはどうでしょうか。衣服に香りが移って、ほんのり香り、しかもシミの心配はありません。

以上、つづく子からのつづくぽレポートでした。

今日もお疲れさまです。

記事エビデンス度 (3段階自己評価)

個人的感想。一部、研究結果等から引用あり

よい1日を。


<本記事の参考サイト>

※1: 日本薬局方の定義:日本薬局方収載生薬の学名表記について>チョウジ
 ※クローブの和名は丁字(チョウジ)
・複数の英語文献で”syzygium aromaticum also known as Eugenia caryophyllata”(syzygium aromaticumつまりEugenia caryophyllata)と紹介されている。
※2: 日本石鹸洗剤工業会 におい・香りの『嗜好の違い』が生まれる背景
※3: 東京大学大学院農学生命科学研究所 「においの科学のウソ・ホント」の第4回 においと記憶 —情動をゆさぶるにおいの力—に研究記載あり
※4: Robert Tisserand Institute>New Survey Reveals Dangers of Not Diluting Essential Oils

Thank you!
Images in this article>>
Front image
Photo by Alicja Gancarz on Unsplash

ABOUT ME
つづ子
つづ子
この記事を書いた人
子ども2人の4人家族、40代半ばの働くママ。学生時代に英国・米国で留学経験(語学学校含む)あるが、仕事で使えない中途半端な英語力の持ち主。 日本で英国アロマセラピー資格IFPA取得。西洋医学全般、アロマ、東洋医学などに興味あり。
記事URLをコピーしました